離婚裁判で和解離婚がすすめられる理由とは。

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調停不成立となって離婚裁判までいくと、裁判官の判決で白黒はっきりとした決着がつく事を想像する方も多いと思いますが、実は判決が決まる前に和解離婚で解決する事の方が多いようです。判決よりも和解で済ませるというのが、離婚裁判の流れだと思っておくといいかもしれません。

裁判官がほとんどの場合で和解離婚をすすめてくるには理由があります。

まず離婚後でも、子どもの事やお金の事などで、関係が続く事が考えられるからです。要するにあまり角を立てないところで、折り合いをつけましょうというものです。
特に養育費、慰謝料の支払いなどでは、支払う側が裁判で負けた場合、腹いせに払わない、なんて行動に出る事も考えられるため、そのあたりも含めて和解離婚を離婚裁判ではすすめてくるんですね。

判決まですすんだ場合は、内容に納得出来なければ高等裁判所控訴する事ももちろん可能です。離婚がこじれれば、こじれるほど離婚成立には長い時間もかかりますし、それに比例してお金もかかってしまいます。

実際のところ、早く離婚を済ませたい人の場合は、最初に慰謝料を多めに支払って、離婚を終わらせる事もありますが、離婚問題が長期化する事を想像出来るならば早急な解決をする方が、時間もお金も少なくて済む事もあるんですよね。